2021/03/31 09:29

「私は、これからちぎり絵をがんばろうと思うんです」


ある日、70代の障がいをお持ちの利用者・前田さんが突然宣言しました。
その日までは、ずっと部屋で引きこもりがちで活動にも参加されない日々だったのですが
ちぎり絵を始めた前田さんが作り上げる作品の色彩は、とても鮮やかで明るくて
まるで地中海のタイルアートのようだったのです。



細かくちぎった何色もの折り紙をひとつの箱に入れ、
ひとつのパーツを箱から選び取り、のりで貼り、
その隣には何の色を置いたらきれいかとまた、
箱からそのパーツを選び取る。
その作業を繰り返し、繰り返し行うことで
できあがったテキスタイル。

ジュースのパッケージに使用した前田さんの作ったちぎり絵は
きっと、手に取った方の気持ちを明るくしてくださるはずです。